西南戦争と川尻 ~ 錦絵に見るその時 ~


 

 

主 催   熊本市くまもと工芸会館

場 所   熊本市くまもと工芸会館 2階企画展示室

展示会   平成30年1月25日(木)~2月4日(日)
      午前10時~午後5時(1月29日は休館日です)

講演会   日 時  2月3日(土)午前10時30分~
      内 容  西南戦争と川尻(熊本博物館学芸員、中原幹彦)

      日 時   2月4日(日)午前10時30分~
      内 容  川尻町民の行動と苦悩(瑞鷹副社長、吉村圭四郎)

協 力   熊本県
      熊本市
      熊本県立図書館
      鹿児島県立図書館
      北海道立図書館
      熊本博物館
      くまもと文学・歴史館
      陸上自衛隊北熊本駐屯地
      神風連資料館
      熊本日日新聞社
      熊本三州会
      無動山 延壽寺
      拝聖院
      瑞鷹株式会社
      熊本市南部地域歴史研究会
      川尻文化の会    
      西 輝喜(川尻文化の会名誉会長)
      田代正之(高知大学名誉教授)
      白石 肇(熊本市南部地域歴史研究会)


1.企画内容 

 明治10年、明治新政府軍と西郷隆盛率いる薩軍が激突した西南戦争は、熊本城から南に8キロメートルに位置し、交通の要所として古くから栄えていた川尻町をも巻き込みました。北上を開始した薩軍にとって避けることのできない「通り道」にある川尻町は、「薩軍本営」、「薩軍の後方支援基地」、また薩軍兵士の「野戦病院」、「戦死者の収容」、「緑川の戦い」に続いての「官軍の本営」と半年近くの間に、目まぐるしい動きを強いられ、戦火から川尻を守った鎮撫隊の誕生と隊長上田休の処刑も悲しい出来ごとです。
 くまもと工芸会館では、その当時の川尻の状況を貴重な錦絵(20点)と県政資料、ジオラマ等で検証する展示会を1月25日(木)から2月4日(日)に開催します。また、2月3日(土)と4日(日)には、①西南戦争と川尻 ②町民の行動と苦悩と題して、熊本博物館学芸員と歴史研究家による特別講演会を行います。
*展示コーナーには、スマートフォンを利用した説明システムもあります。

 

 

 

 

2.展示会場

明治初期ゾーン
  ・明治初期の熊本の状況(地図・パネル)
  ・明治維新と士族(佐賀の乱、秋月の乱、萩の乱と神風連の乱)
   *神風連(敬神党)等の不平士族の乱が西南戦争の導火線。
  ・西南戦争(薩軍の進路、転戦年表パネル、写真)
   *特別展示:四斤山砲、小銃(レプリカ)、砲弾、小銃弾

 

西南戦争ゾーン
  ・西南戦争の始まり(花岡山砲台跡、熊本城戦の錦絵)
  ・熊本城を中心とした薩軍と政府軍の進路図(4㎡のジオラマ)
  ・川尻から政府軍、薩軍(熊本協同隊を含む)に従軍した人もいる(錦絵)
  ・川尻の戦い(家屋の被災状況と見舞金、錦絵、公文書)

 

救難の町ゾーン
  ・町を挙げて救護に当たったお寺や民家、収容者数(川尻町史)
  ・薩軍傷病兵の看護に当たった「ゆきとせつ」の献身的な看護
  ・川尻町等での罹災家屋(被災調査、見舞金申請等の公文書)
  ・薩軍戦死者の埋葬と慰霊祭(延壽寺の薩軍埋葬記録、慰霊祭、
   県内の薩軍戦死者の慰霊碑等の写真、北海道に残る薩軍河尻墓標録)

 

上田休と川尻鎮撫隊
  ・町民の救済に当たった川尻鎮撫隊の隊長上田休は、川尻を戦火から守りながら処刑された。
  (写真、九州臨時裁判所判決文、上田休の人柄、他の鎮撫隊員の判決)

 

西南戦争のまとめ
  ・西南戦争全体をまとめた平成18(2006)年発刊の熊本日日新聞の特集記事(全紙4枚)。
  ・日本赤十字社発祥の原点とされる政府軍、薩軍負傷兵を分け隔てなく看護した
   鳩野宗巴ら11名の医師団の活動。

 

 

 

 

金太のつぶやき

私たちの暮らしの中で生命を吹き込まれ育まれてきた熊本の伝統工芸品。その伝統工芸品は、時代を超えて芸術性を増し、国境を越えて人々の心に優しさと安らぎを与えています。また、日本の四季が、「創造」と「感性」の豊かさを育み熊本の工芸品に彩りを持たせてきました。海路交通が盛んな時代、海の玄関口であった肥後(熊本)の川尻は、必然的に工芸が生まれる土地柄にあり、その伝統を今日まで継承している町です。川尻のまちづくりの観光スポット「くまもと工芸会館」では伝統工芸普及のために工芸逸品の展示販売と各種工芸教室を開催しています。皆様方の新鮮で創造豊かな感性を「くまもと工芸会館」でぜひ創作してください。